あめねこにっき

できればほぼ日がいいな。やりたいことはいっぱいだけど技量が足りない今日この頃。

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素直になれない

どうもさよこです。星蓮船やって聖さん出てくる前まで行って一時停止してたら、
風呂から上がってみてみるとパソコンがフリーズしてました。
ほんともうどういうことなの。今日も聖さんに信仰を捧げようとしたのにムキーッ!!
しょうがないからSS書いたので追記にポン。るりんさん宅のもなかさんお借りしました^^
むしゃくしゃしてやったが悪い気はしない。(
近々なんかクラフトワークしたいなーと思いつつ・・・
あーマリオサンシャインやりてぇー
これが恋だというのにも気づけないぐらい、
私は何も知らない不器用な人間だった。

「ファースト・ラブ」

昔々ある国に、それはそれは綺麗で可愛いお姫様がいました。
真っ黒で大きな瞳、流れるような真っ赤な髪、
お人形のようなその姫の名前は「うそつき姫」。
姫はいつもいつも嘘ばかりついている困った娘で、
誰にも本当の心を見せないひねくれ者でした。
ある日父上である王様が姫を喜ばせようと旅芸人を連れてきました。
背が高く綺麗に束ねた黒髪が特徴的なその者に、
姫は人目で惚れてしまいました。
ですが姫はその旅芸人にも嘘をついて追い返してしまいました。

「つまらないわ。帰ってちょうだい。」

姫はその晩一人で泣きました。ああ、なんてことをしたのだろうと。
その後姫は考えました。もう一度あの旅芸人を呼ぼうと。
そしてその時には自分の“嘘でない気持ち”を伝えようと。
ですが姫はどうすれば自分の言葉を信じてもらえるか分かりませんでした。
そこで城の者や町に住む者達にいろいろ聞いて回ることにしました。

まず始めは城で働く踊り子に尋ねました。

「素直に気持ちを伝えるにはどうすればいい?」
「簡単です姫様。何も飾らず素直に踊るのです。」
「私、踊りは苦手なの。」

次に姫は部屋に飛んできた小鳥に尋ねました。

「素直に気持ちを伝えるにはどうすればいい?」
「簡単です姫様。思っている言葉をそのままさえずるのです。」
「私、あなたのように綺麗な声は持ってないわ。」

次に姫は町の外れに住む魔法使いを訪ねました。

「素直に気持ちを伝えるにはどうすればいい?」
「簡単です姫様。ありのままの自分を見せる魔法を使うのです。」
「私、魔法は使えないわ。」

困り果てた姫はこの気持ちをどうしようか必死に考えました。
最後に思いついたのは、母上であるお后様に尋ねるということでした。

「母上、どうすれば素直な気持ちを相手に伝えれるの?
私はそれが分からず昼も夜も胸が締め付けられてばかり。
ねえ母上、私はもう嘘はつきたくないの。」

ほろりと涙を流して懇願する姫を見たお后様は、
娘の体をそっと抱きしめてこう言いました。

「簡単よ。今のあなたならできるはず。
何も飾らず、思っている言葉をそのまま、ありのままに言うの。
ね、簡単でしょ?怖がる必要はないわ。」

優しく囁くお后様。姫はようやく気づきました。
嘘をつかなたいめには素直になればいい。
素直な自分というのはありのままの自分のこと。
何も隠さず、何も意識せず、何も飾らない。
その姿は紛れも無く“本当の自分”の姿。それこそが真実。
それを言葉にしたものが自分の素直な気持ちなのだと。

早速姫は王様に頼み旅芸人を呼んでもらいました。
再びその者と会った時、姫はこう言いました。

「私、あなたが好き。嘘じゃないわ…本当なの。
あなたのためなら世界中どこだって行けるもの。」

姫は真剣な眼差しでまっすぐその者の目を見て言いました。
するとその者はこう言いました。

「光栄です姫様。なら、私の旅について来ますか?」
「ええ喜んで。世界の裏側だってついて行くわ。」

こうして姫と旅芸人はあてのない旅に出ました。
素直になれた姫はそれはそれは幸せそうな顔をしていましたとさ。
めでたしめでたし……

+++

響く大歓声。ゆっくりと閉まる赤いビロードの垂れ幕。
嗚呼、なんて美しくて素敵だったのだろう。もなかはほぅとため息をついた。
コガネシティに最近噂の「幻想大技団」が来ているというので、
チーム全員で意気揚々と観に来たのだった。
感想としてはもう言葉が出ないぐらいに美しかったと思う。
何より現実と見紛う程の幻想的なステージにすっかり魅了されてしまった。
まだ余韻の抜けぬメンバーは席に座ったままである。
もなかは予め買っておいたパンフレットをぱらりと捲った。

 『うそつき姫』
  うそつき姫役・三季 旅芸人役・四光
「“四光”……」

どの人もとても素晴らしい演技をしていたけれども、
やはりあの旅芸人の人が一番だともなかは思った。
スラリとした長身、綺麗な長い黒髪、真っ赤な瞳、
そして見た目からは想像できないダイナミックなアクロバット。
もなかはすっかり四光の演技の虜だった。そしてふと思う。

 (会ってみたいなあ……)

先ほどのステージを思い出すとどきどきと胸が高鳴る。
うそつき姫と旅芸人のラブシーンは息も詰る思いで観ていた。
何故彼のことを考えるとこれほどまでに息苦しいのだろう。
気づくともなかは席から立ち上がっていた。

「わさんぼん、私先出とくね!」
「? え、ええ。分かりやすいところにいて下さいね。」

それだけ言うともなかは何も考えず駆け出した。
今思えば会える自信も無かったし根拠も無かった。
ただ人目この目で間近に見たいと思ったのだ。
テントの裏手に回り必死に裏口らしきものを探す。
ステージではなく実際にあの人に会えないと思うと急に悲しくなってきた。
自分が見たのは幻想の人物なのか。はたまた本物なのか。
とにかく一度でもいいから会いたいと心の底から思った。

「なんて、無理だよね……。」

ふと我に返り立ち止まる。一体何を必死になっているんだろう。
理由なんてない。どうしてこんな事をしているかも分からない。
なんだか自分が恥ずかしくなりその場を去ろうとした時だった。

 ガチャリ
「はーあっつい……ん?」

すぐ後ろ手にあったドアが開き、中から出てきたのは先ほどの旅芸人。
まさに自分が探していた人物そのものだった。
あまりに突然だったので、もなかは振り向いたまま固まってしまった。
どうしよう。何も考えていなかった。会ってどうするつもりだったんだろう。
間近で四光を目にして困惑するもなかを見かねて、
何故か四光はひどく優しい目をして言った。

「どうしたんですか、泣きそうな顔してますよ。」
「えっ? あ、ウソ……」

そう言われた瞬間ぽろぽろと涙が零れてきた。
意味の分からない涙。悲しくともなんともないのに。

「何故泣いているのか教えてくれませんか?
僕でよければ力になりまかすら。」

なんて優しい旅芸人。ひねくれ者の姫様を素直に受け止めてくれてた人。
私は一体何を望んでいるのだろう。ぐるぐると考える。
それからはっと気づいた。

「私…あなたに会いたくて…会えたのが嬉しいの。」

それは素直な気持ち。本当の自分。心からの言葉。
ただ会いたかった。ただ存在を確かめたかった。
なんということだ。自分はこの人の存在に心底惹かれている。
今まで一度も感じたことのない切なさと愛しさがいっぺんに襲ってきた。
それが雫となってもなかの頬ほ流れ落ちる。
四光はそっともなかの手を取ると、傅いて呟いた。

「よければ名前を教えてください。あなたを忘れたくないんです……」

ふわりと、優しい風に包まれる。

「も、もなかです…」
「そう…初めましてもなかさん。僕は四光です。」

これが私の初めてだった。

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前から言ってた出会い頭の話です。初めてサーカスを観に行って、
そこで一目惚れしちゃったという流れです。ああ恥ずかしい。
よくわからんがなんかモヤモヤすんなって感じで、
これからもなかさんはどんどん気づいていくんでしょうねー。
書かせていただきありがとうございました!
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